岐阜 郷土の先人遺墨展目録 3

平成20年2月9日(土)~2月15日(金)
総作品数193点  41~601 2 3... 10

41.三浦雲居 蝦蟇仙人図 合箱

三浦雲居 蝦蟇仙人図

絹本水墨29×118

◆三浦雲居・1831~1912 美濃岐阜多賀町の人。最初、笠松町に住す。書籍商を営み、県下の教育界に貢献する。漢詩、俳画、書に長 ずる。俳号に一円窓、杓子庵、雲居坊など。著書に「つたふ松風」。美濃派以哉派24世。大正元年に没。

42.丹羽百穀 一行「本町史~」 紙箱

丹羽百穀 一行「本町史~」

紙本水墨27.7×87.8

43.丹羽百穀 一行「天寵の~」 紙箱

丹羽百穀 一行「天寵の~」

紙本水墨22.2×131.5

◆丹羽百穀・1884~1973 海津郡高須町の人。俳号に玄々庵。岐阜師範卒。町会議員、教育委員を務める。美濃派再和派25世。昭和 48年に没。

44.矢島寿山 瓶掛 合箱

矢島寿山 瓶掛

高24.3

◆矢島寿山・1849~1922 長野県川中島に生まれる。長崎の小曽根乾堂に鉄筆と篆刻学ぶ。後、各地を転々としながら陶芸と鉄筆の研鑽に努めた。明治32年に岐阜に移り、金華山麓に窯を築き寿山焼と称した。大正11年に没。

45.成木星洲 山水図 合箱

成木星洲 山水図

絹本淡彩38×124.6

◆成木星洲・1863~1935 恵那郡中津川村中村(中津川市)に、素封家成木来助の長男として生まれる。明治13年に京都に出て、田 能村直入に入門、南画を学ぶ。また漢詩を林雙橋に、和歌を市岡殷政に学ぶ。明治39年、名古屋に移住。昭和10年に没。

46.赤田臥牛 詩書 合箱

赤田臥牛 詩書

紙本水墨29.2×135.5

◆赤田臥牛・1747~1822 高山に生まれる。尾張の松平君山、浅井図南らに漢学を学ぶ。郡代の援助を受け、邸内に飛騨で初めての学 問教授所「静修館」を建て、多くの子弟を持つ。漢学者。江戸後期、田中大秀と並ぶ飛騨を代表する学者。文政5年に没。

47.村瀬藤城 詩書 紙箱

村瀬藤城 詩書

紙本水墨46×131.5

48.村瀬藤城 詩書(観雪) 合箱

村瀬藤城 詩書(観雪)

紙本水墨29×135

49.村瀬藤城 詩書 合箱

村瀬藤城 詩書

紙本水墨58×132

◆村瀬藤城・1791~1853 美濃上有知村(美濃市)に生まれる。梅花村舎を開き美濃一円に門弟数百人を持つ。頼山陽とは盟友。美濃文壇の重鎮。経世家。嘉永6年に没。

50.野村藤陰 詩書 合箱

野村藤陰 詩書

紙本水墨33×134

◆野村藤陰・1827~1899 大垣に生まれる。初め江馬細香に書を学び、15歳で藩校致道館に入る。3年後には藩校の助教に登用され る。大阪に遊学し後藤松陰、斉藤拙堂に学ぶ。大垣藩儒。儒者。多くの子弟を持つ。明治32年に没。

51.三好学 張氏紅蘭 浅井柳塘 谷口靄山 合作
万事大吉図 千村家旧蔵 合箱

三好学 張氏紅蘭 浅井柳塘 谷口靄山 合作

紙本水墨30.6×112.5

◆三好学・1861~1939 美濃岩村藩江戸藩邸に生まれる。18歳で、(現瑞浪市立土岐小学校)に就任する。明治22年、東京帝国大 学理学部植物学科卒業。大学院在学中にドイツに留学し、帰国後の明治26年、東京帝国大学理学部教授に就任。日本の植物学の基礎を築き、 特に桜と菖蒲の研究で著名。◆張氏紅蘭・作品4参照。◆浅井柳塘・1842~1907 長崎の木下逸雲、日高鉄翁、清人徐雨亭に学び、谷 口靄山、貫名海屋にも師事した。明治13年、京都府画学校設立時に出仕教師となる。明治33年、全国南画共進会で二等銀牌を受賞。南画家。 明治40年に没。◆谷口靄山・1816~1899 富山に生まれる。高久靄崖、貫名海屋に学ぶ。南画家。明治32年に没。

52.津田天游 詩書 紙箱

津田天游 詩書

紙本水墨22×136

◆津田天游・?~1929 稲葉郡那加村(各務原市)に生まれる。私塾鳳鳴社を開き、岐阜日日新聞に健筆をふるう。儒者。昭和5年没。

53.木蘇岐山 詩書 紙箱

木蘇岐山 詩書

絹本水墨42.6×125

◆木蘇岐山・1853~1916 稲葉郡佐波村(柳津町)に木蘇大夢の第2子として生まれる。大垣の野村籐陰、尾張藩の安藤牧山に漢学を 学ぶ。明治19年、日本最初の漢詩雑誌「熙朝風雅」を発行。森塊南らと星吟社を創立し漢詩の興隆に尽力。大正4年に没。

54.棚橋天籟 墨竹 紙箱

棚橋天籟 墨竹

紙本水墨50.8×31.2

◆棚橋天籟・1834~1910 伊自良村に生まれる。維新の揖斐旗本岡田家を尊皇に導き、東征に出兵して戦功を立てる。維新後、大野、池田郡長、岐阜師範学校校長を務める。天籟私塾を開く。明治43年に没。

55.田中大秀 和歌 合箱

田中大秀 和歌

紙本水墨29.2×130.5

56.田中大秀 和歌 春駒 合箱

田中大秀 和歌 春駒

紙本水墨44×30

57.田中大秀 和歌 長歌 合箱

田中大秀 和歌 長歌

紙本水墨44.6×31.7

◆田中大秀・1776~1847 飛騨高山一之町の薬種商田中弥兵衛の二男に生まれる。幼年より古学への関心深く、21歳で熱田神宮の神 職栗田知周に和歌を学び、享和元年、本居宣長に二ヶ月学ぶ。飛騨の古学を盛り立て、荏野文庫を創設し、飛騨総社を再興する。著書に「竹取 物語」「土佐日記解」「蜻蛉紀行解」など。国学者。弘化3年に没。

58.永田佐吉 堪忍御萬歳 合箱

永田佐吉 堪忍御萬歳

紙本水墨28×132

59.永田佐吉 宝珠図 合箱

永田佐吉 宝珠図

紙本水墨27×63

◆永田佐吉・1701~1789 現・羽島市竹鼻町上鍵屋町に生まれる。貧農の家に生まれ、幼くして両親を失う。10歳で名古屋の紙問屋に奉公に出る。精一杯仕事に励み、暇をみつけては経書に親しむ。帰郷後、綿の仲買を始め、財を築き、石橋や道標、佐吉仏を築いた。人のために尽くす多くの逸話から「仏佐吉」と呼ばれた。心学の実践者。篤志家。寛政元年に没。

60.神山鳳陽 詩書 紙箱

神山鳳陽 詩書

紙本水墨50.3×24.4

◆神山鳳陽・1824~1889 美濃に生まれる。名、述。別号、三野々史、三野老人など。京都に移り私塾を開く。明治2年、私塾立命館 に招かれ江馬天江、富岡鉄斎らとともに講師となる。著書に『鳳陽遺稿』など。儒者。明治22年に没。

ら行

わ行

長良川画廊