漢詩(自作)
【原文】
海上有浮木
飄然去又来
人生総和此
相遇亦難哉
碩果文
※ 碩果は、大きな果物という意味。南條の故郷(西濃地方)は、大きな柿(富有柿)
の産地であり、碩果はそれにちなんだもの。
【訓読】
海上に浮木有り
飄然として去り又来たる
人生総(すべ)て此れと和(おな)じ
相い遇うも亦た難(かた)きかな
【訳文】
海に浮かぶ流木は、波に運ばれ、離れてはまた近づく。
人の一生もそれと同じで、出会いと別れを繰り返す。
だからこそ、同じ時に出会えることは、実に稀で貴いことなのだ。
英詩
【原文】
As two logs of wood meet upon the ocean. and having met then depart thus do the living creatures meet
【訳文】
海の上で二本の木が出会い、そして出会った後に別れていく。生きとし生けるものもまた、このように出会うのだ。