白隠慧鶴
Hakuin Ekaku

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作家名
白隠慧鶴 はくいん えかく
作品名
断円之布袋図(東嶺円慈紙中極め)
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 紙裂 合箱
  本紙寸法26.9 ×84.5
全体寸法38.4(胴幅)×168㎝
註釈

(白隠慧鶴・賛文)
《寒雲籠雪夕陽重》
寒雲、雪を籠めて夕陽(せきよう)重し

白隠慧鶴の漢文語録『荊叢毒蘂』に収める「臘八示衆」につぎのようにある。
大道寥寥として敗処無し、
黄頭老漢、却って何をか成す。
漢雲、雪を籠めて夕陽重く、
山月、梅に上って夜色清し。
句意は、「大道、真理のありようは、もとよりカラリとして空虚なるものである。成ずることもなければ、すたれるということもない。それなのに、釈尊は星を見て成道なされたとは、いったい、何を成ぜられたのか。その寥々たるところを、敢えて言うならば、〈寒雲、雪を籠めて夕陽重く、山月、梅に上って夜色清し〉。時節の現成のありのまま。そこが大道、悉皆成仏のところだ」。

(『白隠慧鶴禅画墨蹟、三玄社』より)

(東嶺・紙中極め)

《勅諡神機独妙先師白隠慧鶴断円之布袋特絶倫者也
東嶺円慈在正受室中澄之与大久保氏》

白隠慧鶴をして、「我が弟子百人を越えるが東嶺に優る者なし」と賛嘆せしめた東嶺円慈の紙中極め書きは極めて珍しい。
白隠慧鶴先師の断円之布袋、特絶倫、特別になみはずれて優れていると記す。