【原文】
八およろつの神、恒沙の仏達
わかたつそまに冥加あらせたまふな
御ふさた鳥
【訳文】
八百よろづの神々よ、恒沙の仏様がたよ、
「我が立つそま」に冥加をあらせ給ふなよ
御無沙汰鳥
> ※最澄の歌と伝承される「阿耨多羅三藐三菩提の仏たちわが立つ杣に冥加あらせたまへ」の「真宗的」パロディである。「真宗的」教義においては、「現世利益」の追求を嫌うことから、神仏に対して、冥加(いいこと)を与えてくれるなよと、あえて通常とは反対のことを願っているのである。
本紙、多少シミ、ヨゴレ。