江守賢治
大正4年(1915)~没年不明
福井県に生まれる。広島文理科大学文学部哲学科卒。国語、国学研究を専門とし、日本書写技能検定協会理事、文部省主任教科書調査官を務める。著書に『国語表記の早わかり』『楷行草総覧』等。
《不新 富士のねは山のきみにて高みくら(高御座)空にかけたる雪のきぬかさ》
(漫吟集類題)
富士の嶺は山の天皇であって、玉座に坐する。そらにかけたるは雪の絹傘よ。
高御座…天皇の玉座。その権威を象徴する。
きぬがさ…絹で張った長い柄の傘。貴人が外出の際、従者が背後からさしかざした。
美品です。