乃木希典
Nogi Maresuke

 乃木希典 1
 乃木希典 2
 乃木希典 3 乃木希典 4 乃木希典 5
 乃木希典 6
 乃木希典 7
作家名
乃木希典 のぎ まれすけ
作品名
爾霊山
作品詳細
掛け軸 紙本 金襴緞子裂 象牙軸 一戸兵衛識箱 松尾友彦鑑定書 台差し漆二重箱
本紙寸法 49.7 x129.3
全体寸法(胴幅)65.1x226cm
註釈

一戸兵衛
安政2年(1855)~昭和6年(1931)

弘前藩士一戸範貞の長男として生まれる。陸軍大将。旅順攻略戦で勇名を馳せる。退役後、学習院院長、明治神宮宮司、帝国在郷軍人会長を務める。

爾霊山険豈難攀
男子功名期克艱
鐵血覆山山形改
萬人齊仰爾霊山  爾霊山は嶮(けん)なれども豈(あに)攀(よ)じ難(がた)からんや
男子功名克艱(こっかん)を期す
鐵血山を覆って山形(やまがた)改まる

萬人齊(ひと)しく仰ぐ爾霊山 ※爾霊山は、旅順の二〇三高地のこと。 二〇三高地はいかに険しくとも、どうして攀じ登れないことがあろう。男子、功名のために艱難辛苦に打ち克つ覚悟を期した。砲弾の鉄片と将兵の尊い血が山を覆い、山の形も変わってしまった。今静かに仰ぎ祈るのは、まさしく爾(汝)の霊の山。