山田無文
Yamada Mumon

 山田無文 1
 山田無文 2
 山田無文 3 山田無文 4
 山田無文 5 山田無文 6
作家名
山田無文 やまだ むもん
作品名
吹毛剣
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 緞子裂 共箱
  本紙寸法31.1 ×105.5
全体寸法.34.3(胴幅)×190p
註釈

碧巌録、最後の第100則に、
《舉 僧問巴陵 如何是吹毛劍 陵云 珊瑚枝枝撐著月》
(挙す。僧、巴陵に問う、如何なるか是れ吹毛剣。陵云く、珊瑚枝枝月を撐著す)とある。
 巴陵とは雲門の法嗣、巴陵鑑のこと。吹毛剣とは、 吹きかけた毛も切れてしまう剣のこと。撐著(とうじゃく)は支えるの意。僧が巴陵に問う、「吹毛剣とは、どういうものですか」、巴陵答えて曰く、「珊瑚が枝ごとに月を支えているようなものだ」。
 大徳寺開山大燈国師の遺偈に、
《截断仏祖 吹毛常磨 機輪転処 虚空咬牙》
(仏祖を截断して、吹毛常に磨す。機輪転ずる処、虚空、牙を咬む)とある。

   

仏祖を截断すというのは、達磨さえも裁断し、その観念に囚われないという禅における究極の境地、「本来の面目」をいう。その裁断する剣は、般若の智剣であり仏法そのものである。その剣も常に磨いていなければ錆びてしまう。