仙厓
Sengai





- 作家名
- 仙厓 せんがい
- 作品名
- 詩書
- 作品詳細
- 掛軸 紙本 緞子裂 冨田渓仙識箱
本紙寸法 27.9x109
全体寸法(胴幅)29.9x183。cm - 註釈
【原文】
懐昔太元寇九州
楼船十万無加憂
神風那識東西起
蒙古山高是髑髏
蒙古山在是海厓草【訓読】
昔を懐ふ、太元の九州を寇すを。
楼船十万にして加憂いを加うる無し。
神風、那ぞ識らむ、東西に起こるを。
蒙古山高し是れ髑髏。
蒙古山は是の海に在り厓草す【訳文】
往事を回顧するに、むかし大元の国が九州に襲来した。
彼らは楼船十万で押し寄せたので、何の不安もなかった。
まさか神風が東西に起ころうとは、どうしてわかったであろうか。
蒙古山が高いのは、累々たる髑髏が埋まっているからなのだ。
蒙古山は是の海にある仙厓が草した。