奥谷秋石
明治4年(1871)~昭和11年(1936)
大阪府下岡町に生まれる。本名、常次郎。 初め円山派の森寛斎に学ぶ。青年絵画協会や日本絵画協会等に出品し受賞を重ねる。裏千家14世淡々斎宗室の絵の師。京都に住し京都画壇に重きをなした。日本画家。
犬山城詩
蘇水城南月照灘
慣看誰識是奇観
月團觸石千耶万
砕到平流合一團
蘇水城南月灘(なだ)を照らす
慣れ看る誰か是(これ)の奇観を識らんや
月は団(まどか)なるも石に触れて千か万なり
砕けるも平流に到って一団に合(がっ)す
美品です。