徳川慶喜
Tokugawa Yoshinobu

 徳川慶喜 1
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 徳川慶喜 5
作家名
徳川慶喜とくがわ よしのぶ
作品名
對月
作品詳細
掛け軸 紙本 金砂子散短冊 緞子裂 象牙軸
古筆了信極札並びに箱 台差し二重箱
本紙寸法6×36.2
全体寸法36(胴巾)×157.5㎝
註釈

【原文】
対月 折おりの雲の行来にへたゝりて つきよりとへる我心かな 慶喜

【訳文】
月に対して その時々の雲の往来に隔てられて、月の方から尋ねられてしまった私の心境であるよ。慶喜。

【解説】
月は高貴な方、おそらく天皇を指すであろう。雲とは自分と天皇の間に入って邪魔をする者(公家や侍)を指すのであろう。幕府の終焉において犠牲を最小限にしようと腐心した慶喜の境地がうかがえる一首である。