山内容堂
Yamauchi Yodo

山内容堂1
山内容堂2
山内容堂3山内容堂4
山内容堂5山内容堂6
山内容堂7
作家名
山内容堂やまうち ようどう
作品名
詩書
作品詳細
掛け軸 絖本水墨 緞子裂 象牙軸 頼潔箱
本紙寸法37.3×131.2cm
全体寸法59.4×203.5cm
註釈

【原文】
子孫慎勿作公卿
勇退有期睡味清
一室再営拙養老
世人何意逐虚名

綾瀬草堂雑咏九首之一、東海酔人

【訓読】
子孫、慎みて公卿と()るなかれ
勇退、期あり、睡味(すいみ)清し
一室、再び営む、拙養老
世人、何の意ありてか虚名を逐う。

綾瀬草堂雑咏、九首の一、東海酔人

【訳文】
子孫よ、くれぐれも公卿となってはならないぞ
官職を退く時期にあたり、ぐっすりと眠って清々しい気持ちだ。
一つの部屋にこもって養老につとめる。
世間の人はどういうつもりで虚名を求めるのか。

綾瀬草堂での雑咏九首の一つ、東海酔人

※明治2年8月15日以後、山内容堂は浅草橋場(現台東区橋場1136-7付近)の別荘に退隠する。近くを綾瀬川が流れているため、綾瀬草堂と命名した。『山内容堂のすべて』参照)