別府細工
別府細工は、美濃国本巣郡別府村(現在の岐阜県瑞穂市別府町)で造られた金属工芸品で、高さ数十pの燭台から3〜4pの小さな根付けに至るまで生活用具や文房具、茶道具の数々が、ロウで造った原型を金属に置き換えるロウ型鋳造という技法で造られました。このロウ型は彫刻した蜜蝋の原型を砂や土の外型で包んだ後これを熱し、ロウを溶かし出した後金属を流し込んで作るので製品を取り出す際には外型も壊してしまわなければならず、1つの型に対し、基本的には1つ作るだけということになります。別府細工に関する古文書類の資料や作者銘などはほとんどなく、作者としてわかっているのは、広瀬清八(清八郎)とその子茂十(重)郎の二人だけで、他に作者がいた可能性が高いと考えられるがまだその証は見つかっていない。別府細工の特徴にはその柔らかな肌合いがあげられ、ロウの質感を生かした地肌でロウ溜まりや凹凸模様を付けたものも多い。用いられた文字・人物・動物などは中国風のものが多く、中には当時美濃地を往復した朝鮮通信使の影響を受けた作品や琉球使節の楽童子のおもかげをうかがわせる作品がある。しかしこれは別府細工だけに言えるのではなく、渡来したものを受け入れていくという、当時の鷹揚な気風の特色でもある。




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