梁川星巌
Yanagawa Seigan

 梁川星巌 1
 梁川星巌 2
 梁川星巌 3  梁川星巌 4
 梁川星巌 5  梁川星巌 6
作家名
梁川星巌
やながわ せいがん
作品名
七言絶句 米艦至浦賀
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 緞子裂 江馬天江箱
本紙寸法30.5×130
全体寸法47.7(胴幅)×194p
註釈

【翻刻文】
蠢兒来薄相之濱
巨艦劈波飛火輪
老我草間空縮縮
可能一撃不如人
癸丑六月聞夷船至浦賀慨然書二十八字
星巌六十五翁孟緯

【読み下し文】
蠢兒(しゅんじ)来り薄(せま)る相の濱
巨漢波を劈(つんざ)いて火輪を飛ばす
老いたる我は草間に空しく縮縮
能く一撃人如(し)かざるべけんや

【現代語訳】
不遜な米夷は相州の浜に乗り込んできた。
大なる黒船は波をつんざいて、火輪を飛ばしてやって来た。
我は老いても、徒(いたず)らに草の中に縮こまらないで、
先ず進んで一撃を加へ、他人におくれてはならないのだ。
癸丑(嘉永6年/1853)浦賀にアメリカ船が来たりと聞き、慨然(がいぜん)と詩作する。

ペリー率いるアメリカ艦隊が浦賀沖に現れたのが旧暦の嘉永6年(1853)6月3日(西暦7月6日)である。梁川星巌のこの詩書は、まさにその時、その事を知り、慨然と揮毫されたものである。