山岡鉄舟
Yamaoka Tesshuu

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作家名
山岡鉄舟やまおか てっしゅう
作品名
遊武昌寒渓西山寺(蘇軾)
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 緞子裂 合箱
六曲一双屏風(高さ169㎝)
註釈

蘇軾「遊武昌寒渓西山寺」
連山蟠武昌、翠木蔚樊口
我来已百日、欲済空搔首
坐看鴎鳥没、夢逐麏麚走
今朝横江来、一葦寄衰朽
高談破巨浪、飛屨軽重阜
去人曾幾何、絶壁寒溪吼
風泉両部楽、松竹三益友
徐行欣有得、芝朮在蓬莠
西上九曲亭、衆山皆培塿
却看江北路、雲水渺何有
離離見呉宮、莽莽真楚薮
空伝孫郎石、無復陶公柳
爾来風流人、惟有漫浪叟
買田吾已決、乳水況宜酒
所須修竹林、深処安井臼
相将踏勝絶、更裹三日糗

「武昌寒渓の西山寺に遊ぶ」
連山武昌に蟠(ばん)、翠木樊口(はんこう)に蔚(い)たり。
我来りて已(すで)に百日、済(わた)らんと欲して空しく首を搔(か)く。
坐して看る鴎鳥の没するを、夢は麏麚(きんか)逐(お)うて走(る。
今朝(こんちょう)横江(おうこう)来(らい)、一葦(いちい)衰朽を寄す。
高談巨浪を破り、飛屨(ひく)重阜(ちょうふ)を軽(かろ)んず。
去人曾(かつ)て幾何(いくばく)ぞ、絶壁寒渓吼(ほ)ゆ。
風泉両部楽、松竹三益友。
徐行(じょこう)して得る有るを欣(よろこ)ぶ、芝朮(しじゅつ)蓬莠に在り。
西のかた九曲亭に上れば、衆山皆培塿(ほうろう)なり。
却(かえ)って江北の路を看れば、雲水渺(びょう)として何か有らん。
離離として呉宮を見、莽莽(もうもう)として真に楚薮(そそう)なり。
空しく伝う孫郎(そんろう)が石、復た陶公の柳無し。
爾来(じらい)風流の人、惟(た)漫浪の叟(そう)有り。
買田吾已(すで)に決す、乳水況(いわ)や酒に宜(よろ)しきをや。
所須(しょしゅ)の修竹林、深処に井臼(せいきゅう)を安んず。
相将(あいとも)に勝絶(しょうぜつ)に踏)み、更に三日の糗(きゅう)を裹(つつ)まん。

鉄舟晩年の書。