小川芋銭
Ogawa Usen

小川芋銭 1
小川芋銭 2
小川芋銭 3
小川芋銭 4小川芋銭 5小川芋銭 6
作家名
小川芋銭おがわ うせん
作品名
秋山自満
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 本金襴緞子裂 象牙軸
酒井三良箱 二重箱
本紙寸法40.3×28.1cm
全体寸法61.4×123.5cm
註釈

小川芋銭は、近代の日本画が大きな変革を迫られた時代にあって、文人画家的な画風と気質を持った日本画家として異彩を放つ画家です。芋銭は、その生涯の多くを茨城県の牛久沼のほとりで暮らし、農事にも従事しながら、田園に囲まれた農村の風景を多く描き、そこに、しばしば河童に象徴される魑魅魍魎の妖怪たちを出現させます。芋銭の描くどこか不安で妖しげな世界は、人間が自然と共生する美しく長閑な情景ではなく、また、それまでの文人画家が描いてきた画家個人の内的世界の表出ではなく、貧しく閉ざされた村落共同体の心的世界の織りなしてきた幻想的な心的風景、あるいは共同幻想の織りなした風景ともいうべきものであり、そこに近世の文人画家とは違う、小川芋銭の芸術家としての価値と特徴を覗うことができるのではないかと私は思います。

《 草原無一物 秋山自雲満 》
草原、一物無きも、秋山自ずから雲満

壺とホウズキ(?)、互いに中が空で、「無一物中無尽蔵」、あるいは老子の「無用の用」。