藤吉慈海
Fujiyoshi Jikai

藤吉慈海1
藤吉慈海2
藤吉慈海3
作家名
藤吉慈海 ふじよし じかい
作品名
茶道小箴
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 合箱
作品寸法34.3×127p
全体寸法42×195p
註釈
茶道小箴

和敬清寂今將修
喫茶去身心寥廓
願要諦鎮日堅持
精進以事理円成

和敬清寂今正に修し喫茶去身心寥廓たり願はくはに堅持し、精進以て事理円成せんことを。

茶道箴
吾等今幸に露地草庵に入って、茶道の玄旨に参じ、和敬清寂の法を修することを得。願わくは前賢古聖の芳躅を攀ぢ、筍且にも遊戯逸楽に流れ、好事驕奢に趨り、流儀技芸の偏固して邪路に堕すること勿く、堅く佗数奇の真諦を把住し、専ら心悟を旨とし一期一会を観じて道業倦むこと無く、事理双修し、挙止寂静にして塵念を生ずること無く、事物人境に対って無念にして心身自ら道に契ひ、山水、草木、草庵、主客、諸具、法則、規矩共に、只一箇に打擲し去り、皆倶に無事安心一様の白露地を現成し、茶の十徳を以って世を饒益せんことを。

昭和15年秋、京都大学学生のなかで桜井忠養、南部(後に久保田)真宏等ら学生有志から、茶道の会を起こしたいとの強い希望があり、当時京都帝国大学助教授に在任中の久松真一がその指導にあたることになり、翌16年、京都大学心茶会として発足します。久松真一は学生を指導するにあたり、利休の侘茶につながる道としてのお茶でなければならないとし、その精神を自ら「茶道箴」「茶道小箴」にまとめました。