書画と出会う

私たちの先人は多くの書画を書き残してきました。書画に表されたものとは願いであり、書画との出会いはその願いを託されるということです。その願いの向こうに日本人の精神の歴史がみえてきます。

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観照する

『学びのこころ』にふれる今月の一点

わたしたちが失いつつあるもの日本人に受け継がれてきた『学びのこころ』

日本に最初の中央集権国家が生まれる飛鳥・奈良時代以降、外来文化である仏教と儒教は、日本の学問の中心となり、日本人の精神的規範となって日本の文化に深く浸透していきます。また、一方には、遙か神々の時代より、自然の営みに寄り添い生きる、日本人固有の自然観、死生観があります。日本人の豊かな美意識はそうした歴史的背景、精神風土の下で育まれてきました。また、そこには、学芸を尊び、『学びのこころ』を大切にした古き日本人の姿があります。

太宰治
『桃の花』

太宰治 1

《春風や麦の中ゆく水の音》
 芭蕉の弟子であった直江木導の句で、太宰治はこの句をよく口ずさんでいたという。太宰が暮らした当時の三鷹は麦畑が広がる長閑な風景が広がっていた。昭和23年3月3日、太宰治はこの絵を、山崎富栄の下宿で、新潮の編集者であった野平健一とその妻となる房子のために描いた。桃の花びらは、山崎富栄の頬紅で描かれている。太宰治と山崎富栄が玉川上水に身投げする三ヶ月前のことである。

太宰治
『Spleen de Paris 野平健一像』

太宰治 2

 この太宰治の油画は、新潮の編集者であった野平健一像である。
赤の絵の具で塗られた「Spleen de Paris」の文字は、散文詩集『パリの憂鬱』(Le Spleen de Paris)を書いたフランスの詩人ボードレールを暗喩している。太宰の小説が、しばしば、虚と実に混沌としたマチエールを持つように、《私の文学生活の始めから、おそらくはまた終りまで、ボオドレエルにだけ、ただ、かれにだけ、聞えよがしの独白をしていたのではないのか。》(『碧眼托鉢』)という太宰治にとって、この耳飾りをつけた野平健一の肖像は、ボードレールであり、太宰治の自画像に違いないのである。
 現存する太宰治の油画は、10点前後であると思われるが、そのなかで、『Spleen de Paris 野平健一像』は最高傑作といってよいものである。

トピックス

2021年11月15日 45点 新規掲載作品を更新いたしました。

2021年11月15日 ホームページをリニューアルしました。

公開中江馬細香と頼山陽 ―その愛のかたち― 講師・湯谷祐三(愛知県立大学非常勤講師)

YouTubeにて公開中 »

2021年3月21日に大垣市総合福祉会館5階ホールで行われた「おおがき先賢大学」(主催・ 大垣市奥の細道むすびの地記念館)講演会と同内容の個人録音。

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掛け軸の買い取り、鑑定

長良川画廊は、掛け軸、屏風、日本画、洋画などを専門に取り扱う美術商として、芸術家、文学者、思想家、宗教家、学者、政治家など、あらゆる書画の鑑定(無料)と買い取りをいたします。また、日本人作家のみならず、中国人作家、韓国人作家の鑑定(無料)と買い取りもいたしますので、掛け軸、屏風、日本画、洋画などの鑑定と売却は、お気軽に、まずは書画専門、長良川画廊にご相談ください。

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村上肥出夫展
忘れられた無垢な魂
矢橋六郎特集
モダンアートの旗手 矢橋六郎作品集
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独自な造形世界を築いた近代工芸の先駆者 藤井達吉 継色紙の世界
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開廊30周年記念 長良川画廊の現在と未来

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一般財団法人

山崎弁栄記念館

近代日本の黎明期を代表する仏教思想家であり、法然の再来とも称される大乗仏教の布教家山崎弁栄の遺墨、著作を展示、その業績を顕彰する。

久松真一記念館

近代日本の代表的な仏教哲学者であり茶人でもあった久松真一の旧宅(書院と茶室)を子孫である久松定昭氏の尽力により、記念館として一般に公開(予約制)する。

 

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表装表具 長良川工房

長良川画廊直営表具工房 長良川工房は、できる限り昔ながらの良質な材料を使い、古きよきものの価値を未来へ伝えるべく研鑽を積んでおります。多くの掛け軸を扱う書画専門店店主監修のもと、場合によっては古裂なども使用し、作品に合った表装を制作しております。また、お手持ちの掛け軸の修復などのご相談もお気軽にお問い合わせください。

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長良川画廊発行図録ご紹介

村瀬太乙 その生涯と作品

向井桑人著
四六判 151ページ
ハードカバー
特価頒布 560円(税込み)

図録『西田天香のコトバ―西田天香展』

A5 64ページ
定価1,200円(税別)

山崎弁栄展 図録

A4 100ページオールカラー
定価2,500円(税別)

作家 村上肥出夫

A5 62ページ
定価900円(税別)

弁栄上人の書画美術

A5 38ページ
定価1,000円(税別)

近代浄土思想の黎明 ― 浩々洞とその周辺の人々

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定価1,200円(税別)

久松真一・形なき書の世界

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定価800円(税別)

書展『寸心と大拙』

A5 58ページ
定価1,200円(税別)

長良川画廊の現在と未来

B5 121ページ
定価1,000円(税別)

山崎弁栄と内村鑑三ー彼らは如何にして神秘の探求者となりし乎ー

B5 121ページ
論考 若松英輔
定価1,500円(税別)

『村瀬太乙 その生涯と作品』は、送料込。
『山崎弁栄展 図録』 は、送料300円。
その他はすべて送料200円です。

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