谷木因
Tani Bokuin

 谷木因 1
 谷木因 2
作家名
谷木因 たに ぼくいん
作品名
懐紙 よし野の花に志ありて〜
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 緞子裂 合箱
本紙寸法52.2×14.3
全体寸法56.6(胴幅)×111.5p
註釈

よし野の花に志ありて
首途す。其日ハかしハ原
にやとりをもとめし。
門人風呂敷をかゝえおろし、
ミつから草鞋をふるふ。
もうけことさらにして、
今宵ハ駅旅の労なし
あすからハ実に旅なり山桜   木因
 とうてもろこハ愛知川の物  江五
三六もあかるか畑をたちかけて 歌三
よし野山にかゝり、一の坂を
のほるに、左右並木の
桜五千歩かほとつゝきて、
木の間より眼の届く
山く花ならぬミねも
なく、落花の風に
たゝよふありさま、又なき
物見なり

           木因

山風や桜吹ぬく駕籠の中
よし野山上
よしの山目面も花のふゝき哉
奥の院西行上人の
住捨給ひし岡清水
に泪を落す
とくくの雫もた□て落花哉
そとハ峠にはき物を
あらためて
散花やよし野ゝ草鞋ひまをやる
はつせの花見て
塀越に花見る所化のあたま哉
三橋明神にて
花なしに只閑なり杉の山
ありハら寺井筒の水
北なる竹の林にあり
歌とめよ昔の水に藪椿