独山玄義(橋本独山)
Dokuzan Gengi(Hashimoto Dokuzan)

独山玄義(橋本独山) 1
独山玄義(橋本独山) 2
独山玄義(橋本独山) 3独山玄義(橋本独山) 4
作家名
独山玄義(橋本独山) どくざんげんぎ はしもとどくざん
作品名
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 緞子裂 象牙軸 合箱
本紙寸法34.7×32.8cm
全体寸法53×137p
註釈

『無』

《趙州和尚、因僧問、狗子還有佛性也無。州云、無。》

南宋の禅僧無門慧開(1183〜1260)が四十八の公案をまとめた臨済禅で最も重視される仏教書『無門関』の最初の第一則「趙州狗子」(じょうしゅうのくず) の公案。いわゆる「狗にも仏性はあるか」と問うもの。趙州和尚は『無』と喝破する。「無い」と言ったのでなく、あくまでも『無』。仏はあるか、『無』。神はあるか、『無』。あの世はあるか、『無』。霊はあるか、『無』。有と無の対立を超えた『無』、有でも無でもない『無』。悪と善はあるか、『無』。死と生はあるか、『無』。また、久松真一の言葉を借りれば「絶対主体的」な『無』。禅は徹頭徹尾とことん『無』になることを求める。そして、それは自身の問題に顧みて徹底的に(絶対主体的に)内観することであり、臨済禅ではそれを「真の自己に目覚める」という。『無』は禅の目指す到達点で あり、禅思想の神髄を現す。