加藤暁台
Katou Gyoutai

 加藤暁台 1
 加藤暁台 2 加藤暁台 3 加藤暁台 4 加藤暁台 5
作家名
加藤暁台 かとう ぎょうたい
作品名
書状
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 紙裂 合箱
  本紙寸法67.3 ×16.2
全体寸法70.1(胴幅)×95.5㎝ ㎝
註釈

【原文】
文月六日会津を経て越之
新潟へ出申候。盆後迄爰ニ
留、越白根へうつり、夫内与板 (与板…長岡市)
出雲崎・柏崎、右之外、水原と
申所へ参る事も可有か不定ニ
随分残有申之候。□も無御坐候。
経国対竟可申候。尚又如是
可申入候。以上。
 盆十六日
 五月のはしめ爰をくたりて
 今文月一日。
帰り来れは浅香のわさ田
穂に見ゆる
  狭問道
をみなへし危き崖の
ひたひ哉
萩原や花をよれ行
瓜ざかり
  家弔盆会
かくておれは我も古郷の
海士の子や何はなくても
盆扇
まくり手かをとり崩して
躍けり
七夕は貴殿之文章アリテ
星出かへ新潟舟に離うて
夏之分少々書申候。
した花となりて美し
瓜はたけ
火とり虫又灯とほして
放ちけり
火に躍る夜狩の魚の
泪見よ
よろよろと昼かほ涼し
茅かうら
    暁台
月次
御連中様