細井平洲
Hosoi Heishu

 細井平洲 1
 細井平洲 2
 細井平洲 3 細井平洲 4
作家名
細井平洲ほそい へいしゅう
作品名
詩書
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 緞子裂 象牙軸 合箱
本紙寸法29.5×131.8
全体寸法41.6(胴幅)×201p
註釈

【原文・読み下し】
白雲高踏梵王桜 白雲(はくうん)高踏(こうとう)す 梵王(ぼんおう)の桜(さくら)
万黙晴分松島秋 万黙(まんもく)晴分(せいぶん)す 松島(しようとう)の秋(あき)
初侘奉皇遥問薬 初侘(はつだ)奉皇(ほうこう) 遥(はる)かに薬(やく)を問(と)ふ
大東元自有僊洲 大東(だいとう)元自(もとより) 僊洲(せんしゆう)有(あ)り

春は、見渡す限りの白い雲を高々と踏み分ける梵王の桜(神が造った春の景色をいう)が広がり、秋は、万物皆静かに横たわる中、くっきりと晴れ上がった空に松島(緑の島々)が浮かぶ。皇帝に奉ろうと、遠く仙薬を求めてきたという。大陸の東には、むかしからこの仙島があるのだ。

(注)
・梵王(ぼんおう)・・梵天王のことで、ここでは万物創造の神の意で用いる。
・初侘(はつだ)・・不明。蓬莱に仙薬(不老不死薬)を求めて日本を訪れるという伝説の人物、徐福と関係があるか。
・僊(せん)・・仙と同義。僊洲は仙人の住む島の意で、蓬莱同様東海にあるとされた日本をさす。