伊達政宗
Date Masamune

 伊達政宗 1
 伊達政宗 2
 伊達政宗 3
 伊達政宗 4
作家名
伊達政宗 だて まさむね
作品名
書状
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 緞子裂 象牙軸 合箱
本紙寸法47.7×27.7
全体寸法(胴幅)58.7×126.5 p
註釈

【原文】
尚々屋敷□引之御奉
行衆誰様候哉、被仰談
相調之様候頼申候、以上。
新年の御慶珍重不可
有尽期候。当春早御茶
可給由被仰候き。何比ニ
可被成候哉承度候。然者、竹田
法印屋敷、殊外せはく御座候。
東隣ニ薬師友竹之屋
敷明候て御座候。申請度由
被申候。我等あいあけ之人ニ候間、
以御次被仰上御調被頼候者
可恭候。恐惶謹言。
 孟春□ 政宗(丸印)
     松陸奥守

【訓読】
尚々(なおなお)屋敷□引の御奉行衆、誰様に候や、
仰せ談じられ相(あい)調(ととのえ)候様に頼み申し候、以上。
新年の御慶(ぎょけい)、珍重(ちんちょう)、尽きる期あるべからず候。
当春、早(はや)御茶たまうべきよしおおせられ候き。
何比(いつごろ)ニならるべく候や、承りたく候。
しかれば、竹田法印屋敷、殊外(ことのほか)せはく御座候(ござそうろう)。
東隣に薬師友竹の屋敷、明(あき)候て御座候。
申し請け度(たき)由、申され候。我らあいあけの人に候間(あいだ)、
御次(おついで)をもって、仰上(おおせあげ)られ御調(おととのえ)頼まれ候はば、
忝なかるべく候。恐惶謹言。

  孟春□ 政宗
      松陸奥守

【訳文】
尚々(なおなお)屋敷□引の御奉行衆、誰様に候や、
なお、屋敷引っ越しの御奉行衆はどなたでしょうか。
ご相談くださいまして、お整えくださいますようお願い申します。以上。
新年のご挨拶申し上げます。めでたさ尽きることがございません。
新春から早くも御茶をいただけるとのこと、おうかがいいたしました。
いつごろになりますでしょうか、おうかがいしたく存じます。
さて、竹田法印の屋敷は、ずいぶんと狭いものです。
東どなりに薬師友竹の屋敷が明いております。
これを申し受けたいと思っております。私どもは「あいあけの人」(?)でございますから、おついでがございましたら、仰せくだされて、話をととのえていただきましたら、
有りがたく存じます。恐惶謹言。

           孟春□ 政宗
                 松陸奥守

※竹田法印―伊達政宗の十男で、伊達騒動の当事者である宗勝(一関藩初代藩主)は、竹田法印の娘を正室にしたが、この妻は早く亡くなったという。