良寛
Ryoukan

 良寛 1
 良寛 2
 良寛 3
 良寛 1
 良寛 2
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 良寛 3
 良寛 1
 良寛 2 良寛 3
 良寛 1
 良寛 2
作家名
良寛 りょうかん
作品名
長歌 わがいほは
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 緞子裂 合箱 権田雷斧極め書き
良寛墨蹟大観 第4巻 和歌篇2(中央公論美術出版)所収
日本美術全集23・江戸の宗教美術(学研)所収
日本書蹟大鑑第24巻(講談社)所収
第6回吉備文化展 良寛(岡山美術館)所収
本紙寸法25.8×26.2
全体寸法35.6(胴幅)×118.5㎝
註釈

【解説】
書き出しから三行目まで、別本(東郷豊治『良覚』)によると、「あしびきの 国上の山の 冬ごもり 日に々々雪の ふるなべに」とある。 また、すぐ次の「ふるさと人の をともなし ゆきゝの道の あともなし」を、同本では、「往き来の道の 跡もたへ ふるさと人の 音もなし」と、前後の句が転倒している。
雪国ならではの、白一色の銀世界に囲まれた、森閑としたたずまいが思い浮かぶ。しかも、そうした冬ごもりの中で、厳しく生きる天涯孤独の良寛像は、この長歌の「ただ一すじの 石清水 そを命にて」あたりにもよく示され、強く共感を呼ぶものがある。読み易いかなを主体にして、漢字をまじえながら沈着な筆を運ぶが、そこには、ほのぼのと明るい雰囲気が一面にただよっている。

わがいほは くがみやまもと
冬まけて 日にけにみ雪の
ふるなべに ふるさと人の をと
もなし ゆきゝの道の あともなし
うき世をこゝに 門さして ひだ
のたくみ うつなはの たゞ一すじの
石清水 そを命にて あらた
まの ことしのけふも くらし
つるかも

良寛

(解説文・日本美術全集23)