江馬細香
Ema Saikou

江馬細香1
江馬細香2
江馬細香7
江馬細香6
江馬細香3
江馬細香4
江馬細香5
作家名
江馬細香 えま さいこう
作品名
山水図
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 緞子裂 合箱
本紙寸法42.6×138.2 p
全体寸法62.7×204.5cm
註釈

【釈文】
啞々何樹定栖帰葉森
模捧林影漱凛冽寒風
天頂雪憐染凍翅不
禁飛 細香併題

【読み下し】
啞々(ああ)何(いず)れの樹の定栖(ていせい)にか帰るや
葉森模捧林影漱 葉は森(しん)とし、捧ぐを模して林影を漱(そそ)ぐ
凛冽寒風天頂雪 凛冽(りんれつ)たる寒風、天頂の雪
翅(はね)に凍え染むも飛ぶことを禁ぜざるを憐れむ
細香併びに題す

【大意】
ああ、鳥たちはどこの樹の住みかに帰るのだろう。冬の森は、葉音もなく静まり返り、まるで天に何かを捧げるかのように伸びた枝は風に吹かれて影でこの地を洗い流すかのようだ。厳しく冷え冷えとした風と、天の彼方から降る雪の寒気が、鳥の羽に染み透っていく。本当はこのような天候の中で飛びたくなどないであろうに、飛ばずにはおれないという鳥の定めを、私は憐れむ。