江馬細香
Ema Saikou

 江馬細香 1
 江馬細香 2
 江馬細香 3
 江馬細香 4
作家名
江馬細香 えま さいこう
作品名
竹筍
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 緞子裂 合箱
本紙寸法54.6×122.2
全体寸法74.1×188p
註釈

【原文】
清伴者何物
幽窓一紫端
胸中無萬巻
筆下写千竿
 細香写併製

【訓読】
清伴(せいはん)とは何物(なにもの)ぞ。
幽窓の一(ひとつ)の紫端(したん)。
胸中に萬巻なし。
筆を下(くだ)して千竿を写す。
 細香写す、併(なら)びに製す。

【語釈】
清伴―清らかな伴侶。
幽窓―俗塵と関わらない居室。
紫端―端渓の硯。
胸中無萬巻―「胸中に萬巻の書あり」と言ったのは、中国明代の文人、董其昌(1555-1636)。
千竿―竹林の形容。

【訳文】
清らかな伴侶とはいったいどのようなものであろうか。
それは、俗塵の入らない閑室に置かれた紫色の端渓の硯である。
昔の文人は「胸の中に萬巻の書がある」などと言っているが、私にはそんなものはない。
ただ、筆を取って竹林を写してみるだけだ。