村瀬太乙
Murase Taiitsu

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『村瀬太乙 その生涯と作品』 向井桑人著
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作家名
村瀬太乙 むらせ たいいつ
作品名
咏松画賛
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 蝋染紙 合箱
本紙寸法73.8×172p
全体寸法101.5×215cm
註釈

龍鱗高秀挟風吟
飛眼逡巡人整襟
欝々蒼々影亦緑
老来猶見歳寒心

【読み下し】
龍鱗、高く秀でて風を挟みて吟ず
眼を飛ばさば逡巡(しゅんじゅん)、人は襟を整ふ
欝々蒼々(うつうつそうそう)、影亦(ま)た緑
老来猶(な)ほ見る、歳寒の心

【大意】
龍の鱗のような木肌を持つ、松の古木は高く伸び、その枝の間に風を挟んで声を上げるかのよう。見上げれば、人は畏れて立ちすくみ、衣服を整えずにはいられないほどの威容を備えている。茂りあう青々とした松の葉は、影すらも緑なのではないかと思われるほどの生命力を感じさせる。この木は老いたりといえども、いまだにいかなる逆境であっても耐え得る心を持っているに違いない。